月別アーカイブ: 2017年10月

古民家の自然換気(21)中塗り

前回、竹の天井材を作製しました。

隣接する土壁(上写真で右側)が随分と煤けていますが、この天井材の設置により、1F居室側からは見えなくなります。

しかし、付け鴨居(的なもの)の下部(下写真の朱色点線で囲む箇所)については、1F居室側から見える状態です。

この部屋(LD、15畳、薪ストーブ設置)の壁は漆喰で統一する予定ですので、この部分も漆喰で仕上げたいと考えています。

現状は荒壁で、大直しが施されているためか表面は比較的滑らかで亀裂はありませんが、直接、漆喰を塗るのは流石に厳しそうです。

また、上写真のとおり付け鴨居と壁との間に隙間が最大6mmあります。
そこで、この隙間を埋めるとともに、仕上げ塗り(漆喰)の下地を作るために中塗りをすることにします。

まずは中塗りの材料を準備します。

材料の配合(中塗り土、砂、藁スサ)等は以前、中塗りの補修を行なったときと同じです。

中塗り鏝を使って塗り付けていきます。

続いて上塗りすることになりますので(中塗り仕上げとしない)、表面の出来栄えよりも平面になる(凸凹にならない)ことを重視しています。
と言っても、素人の私にちゃんとした中塗りができるはずありません。
一見すると綺麗な壁に仕上がっているように見えるのですが、上塗りの段階でボロが出るはずです・・・。

ちなみに左官屋さんから教えてもらったのですが、ひと通り塗り付けた後にモルタル用の木鏝を定規代わりにして均すと良いとのこと。
そうして鏝があたっていない跡があれば、表面に凸凹があることになりますので、その部分の土を削るなりして修正するそうです。

出来はともかく、とりあえず3面を塗り終えました。

ところで、今回の中塗りの事前作業として、以前、土壁とクロス壁との納まりとして付け柱を設けました。

この付け柱はまだ白木の状態ですが、壁を上塗り(漆喰)するまでに古色塗りしておく必要があります。
そこで、同じく古色塗りが必要となる回り縁(クロス壁と天井との納まり)も作って取り付けることにします。

クロス壁の回り縁で厚さは必要ありませんので、杉の四分板から木取りします。

先の付け柱とともに古色塗りして、隠し釘で取り付けます。

いよいよ、仕上げ段階となってきました。

<続きます>

耕作放棄地の再生(18)ラジノクローバー播種

長年、耕作放棄状態にあった水田を管理すべく、一昨年の冬から定期的に草刈りをしています。
今年は既に2回行っていますが、前回(7月上旬)から2ヶ月が経過しました。

年内に後1回(計3回)行うつもりでいるのですが、せっかくなら夏草の種子が熟す前のほうが良いようにも思え、まずは現状を確認しに行くことにしました。

【9月9日】
想像はしていたものの、なかなかスゴイことになっています。

上流側(上写真で手前側)の隣地も今年は耕作されていませんが、耕起(除草目的)してまだ間もないようです。

下流側(下写真で右側)の隣地も、つい先日に草刈りをされたようです。

我が家の水田との境界である畦畔部分も刈っていただいてあります(上流側も同じく)。
お隣りよりも早く草刈りするようにして、畦畔部分は自分が刈るようにしなければと思っているのですが、出遅れてばかりです・・・。

ともかく、今の時期に草刈りをするのが良いようです(耕作はせず、管理のみの場合)。
来年以降のため、備忘録としてメモしておきます。

  • 1回目:5月下旬
  • 2回目:7月上旬
  • 3回目:9月上旬

そんな訳で、今年3回目の草刈りを行うことにします。
ところで、まだまだ雑草の勢いは強いものの、2年間の草刈りにより当初に比べると落ち着いてきているように感じています。
そこで、雑草からクローバーへの転換(除草の軽減等を目的)を図るため、今回の草刈りにあわせてクローバーの種を播くことにします。
クローバーの品種は先日、畑(兼果樹園)に播いたものと同じ「カリフォルニアラジノ」です。

このラジノクローバーは水田のような湿潤地でも生育するとのことですが、雑草の勢いに対してまだ時期尚早ではないかという心配もなきにしもあらず・・・。

【9月14日】
草刈り1日目。
朝活(早起きして1時間作業)で少しずつ進めていきます。

ところが開始早々、下写真の×印箇所でトラブル発生!

刈払機の回転刃を何ものかにガツンと当ててしまい、その直後から刈払機に振動が生じ運転不能に。
チップソーを確認すると、チップが1/3以上、根元からもぎ取られているような有り様です。

このチップソーはそれほど安物ではないのですが、こんなになるとは一体全体、何に当たったのか?
付近を確認してみると、地面から少し頭を出している鉄の角パイプ(下写真で朱色点線)を発見。

この鉄パイプは後日、スコップとバールで掘り起こそうとしたのですが、相当深くまで埋まっているようで取り出すことができませんでした。
しかし、なぜ、田面にこのようなものがあるのか??
まあ、20年以上も耕作放棄状態でしたので、その間にはゴミの不法投機地(ちょうど進入路の突き当たりに位置します)になっていたときがあったのかもしれません。

出鼻をくじかれた形でこの日は終了。

【9月15日】
チップソーを新しいものに交換して再開。
草刈りと播種の作業手順は、草が生えた状態でクローバーの種子を1列分ばら播いたうえで、その場所の草を刈ります。
それを繰り返して奥へと草刈りを進めていきます。
草刈りの途中に播種が加わりますので、草刈りのみの場合に比べて時間がかかります。
1時間弱で下写真の朱色矢印箇所(以降同じ)を完了。

【9月19日】
台風の襲来により一時休止していましたが、この日から再開。

【9月20日】
ミゾソバの群落地(湿地部)に入ってきました。

【9月21日】

【9月22日】
なかなか進みません・・・。

【9月23日】

【9月24日】

【9月25日】

【9月26日】
この日でようやく完了です。

山裾の斜面部は枯れ竹が倒れてきていたりしているため、手を付けていません。
無理をしてマムシにでも噛まれては大変ですので、冬になってから竹の整理とともに行うことにします。

今回の草刈りは、同時にクローバーを播種したこともありますが、いつも以上に時間を要しました。
いつもは5時間程度で終わるのですが、今回は実質9日間で計9時間になります(面積は約1反)。

今回のクローバーの播種により雑草からクローバー草生へと移行し除草の軽減が図れると良いのですが、果たしてどうなることやら。

<続きます>