月別アーカイブ: 2017年10月

庭木の剪定(15)シラカシの伐採

今夏も草刈り・草取りに追われましたが、本日行われた田圃関係(水利組合)の共同作業をもって年内の草刈りは終了(のつもり)です。

ヤレヤレと思うのも束の間、次には庭木の剪定が待っています。
庭木の剪定は、例年この時期に行っており、昨年のブログにも書きました。
まだ夜明けが早いため朝活(朝の1時間を利用)として行う予定ですが、庭木が多いことから10月一杯(約1ヶ月)はかかる見込みです。
庭木の剪定により大量の剪定屑が発生しますので、これをマルチ材(&堆肥)とするため畑の管理作業も並行して行っていくつもりです(来夏の雑草対策が早くも始まるわけです)。

下写真の朱色矢印で示すアラカシから剪定を行なっていきます(毎年、この樹からと決めています)。

それぞれの樹の剪定に関しては、昨年のブログに一通り書いていますので省略するとし、それ以外のことを書きたいと思います。
下図は庭木の種類と配置を示す図になりますが、その大半が樹齢70年を超える老木です。

年月を経て庭木が大きくなって密集することで、剪定作業に支障が生じているところがあります。
こうしたこともあり、一昨年から老木で樹勢が衰えているものを中心に伐採・更新を進めています。
そして、今シーズンは上図の朱色矢印で示すシラカシを伐採することにします。

このシラカシの現状は下写真のとおりです。

写真では分かりづらいですが、幹から胴吹き枝が多く出ていることからも樹勢の低下がうかがえます。

違う角度から。

近接してモチノキやカイヅカイブキがあるのですが、梯子を設置するスペースもない状態で、剪定の際には難儀しています(樹がまだ小さいかった頃には問題なかったのだと思います)。

このように近接する庭木があるため、そのままでは伐倒できませんので、まずは手鋸で枝を落とします。

そして、チェンソーを使って根元から伐倒。

込み入った庭がスッキリした感じです。

伐採した樹は無駄なく使います。
太い幹はシイタケのホダ木(葉枯らししていないため無理かも)とし、その他の幹や枝は薪ストーブの燃料とします。

葉っぱはもちろん畑のマルチ材として利用します。

最終的にはもう1本伐採する予定で、下図で右端に位置するチャボヒバかアラカシ(両者が近接している)のどちらにする考えです。

<続きます>

古民家の自然換気(22)漆喰塗り

前回、丸太梁と新設の付け鴨居(的なもの)との間の荒壁に中塗りを施しました。

中塗りにより(ある程度の)平面が出ましたので、いよいよ漆喰で仕上げることにします(上塗り)。

また、以前に補修した土壁(下写真で上側の2面)についても、合わせて漆喰を塗ることにします。

こちらの土壁は補修に合わせて上塗り(上写真で左側:漆喰、右側:砂壁)を剥がしてあるのですが、チリ際はどうしても中塗り土まで取れてしまうところがあり、隙間が生じた状態になっています(下写真で朱色矢印箇所)。

このまま上塗りすると、そこに凸凹が生じてしまいますので、事前に石膏系のパテを使って埋めておきます(中塗り土では粒径が大きく、うまく埋まりません)。

あと、壁チリをマスキングテープで養生しておきます。
左官屋さんだと一面を塗るごとにチリ箒と呼ばれるもので汚れを綺麗に落とすのですが、素人の私には塗るのに精一杯でそのような余裕はとてもないのです・・・。

では、漆喰(配合済み)を練ります。
使用する材料や方法については、薪ストーブ導入の際のブログ記事のとおりです。

続いて仕上げ鏝で塗っていくのですが、何しろ下地が素人による中塗りです。
上塗りする段になって、本職と素人との差を嫌という程、感じさせられます。
漆喰は塗り付けた後、水がある程度引くのを待って鏝で押さえて仕上げるのが一般的だと思いますが、素人による凸凹下地では、やればやるほど悪くなってしまうのです。
そこで、私はこの押さえはしないことにし、さらに塗り付けるときも軽く表面を撫でるような感じにとどめるようにしています。
そうすると、意外にも柔らかい表情になって、自分的には気に入っています。

クロスの場合、エンボス加工が施されていますが、それに近い感じで、しかもこのエンボス効果により凸凹や鏝跡があっても分かりにくくなるように感じます。
素人が漆喰を塗る場合、どうせ上手く塗れないのだからと、わざと大きく鏝跡をつけたりしますが、このソフトタッチ的な塗り方も大いに有りだと思います。

3面分が完了。

続いて、補修した土壁の2面分も完了。

こちらの下地(中塗り)は本職によるものですので、上塗りもスムーズです。

漆喰を練り過ぎ、余っていますので、一昨年の改修工事で中塗りまで完了している壁のうち、漆喰で仕上げる箇所(下写真の朱色丸印で示す壁。工事中の写真)もこの機会に上塗りすることにします。

その中で下写真の箇所については、改修工事による床下げにより荒壁の一部(下写真の朱色点線で囲む箇所)が見えるようになったため、荒壁、中塗りと順を追って補修してきました。


(荒壁の補修完了後)

そして、今回、全面を上塗りしたことにより、部分補修した壁とは分からなくなりました。

このような部分的な補修を行うことは、現代の工法ではほとんど考慮されていないのかもしれませんが、自然素材だけを使った昔の工法では、同じ手順を踏めば補修も(比較的)容易にできるということを実感します。

他の壁も塗って完成です。

薪ストーブや柱などの黒色が漆喰の白色に映え、部屋が明るくなったように感じます。
上写真で消火器が置いてある辺りには以前、開かずの扉があり、その床下も土台から腐朽しているような状態でしたので感慨深いものがあります。

練った漆喰がまだ余っていますので、物干し台に塗って遊んでみることにします。

コンクリートにも問題なく塗れました(塗ってしばらくすると、気泡が出てきます)。

私のような素人にとって超難関はエッジ部(出隅)です。

どうも、水が引くのを待って押さえて仕上げると結構綺麗に決まるようです。

ここまで来れば、平面部に鏝絵(らしきもの)を描きましょう。

いつかは玄関の漆喰壁に鏝絵を描いてみたいものです(^_^)

<続きます>