昨冬、里山や耕作放棄地の整備において樹木(雑木)を伐採しました。
これらの伐採した樹木は薪ストーブの薪として使用するため、自宅敷地内に引き上げてきてあります。
大小様々な約15本の樹木を伐採しましたが、薪として使えるのがこれだけの量になります(昨シーズンの使用実績から1シーズン分はあると思っています)。
伐る木はあったとしても必要量と作業にかけられる時間から、これが良いところではないかと感じています。
まあ、このペースでも20年(薪ストーブの耐用年数)も続けていけば里山や耕作放棄地は変わっていくことでしょう。
さて、これらの原木が十分乾燥して来シーズンの薪として使えるものかわかりませんが、時間が経つほど木が硬くなり薪割りに苦労しそうですので、梅雨明け頃までには薪割りを終えてしまいたいと思っています。
それで薪割りを始めるも、これまで針葉樹(古材)の薪割りで使っていた洋斧(FISKARS X25、下写真で左端)では弾かれてしまい全く歯が立たず・・・。
そこで伝家の宝刀!?(骨董物の和斧)を取り出してきました。
この大きいほうの和斧を使うことで、辛うじて割ることができるようになりました。
ところで柄の長さを見比べると、和斧は洋斧に比べかなり長いです。
また、それぞれの重さを計ると次のとおりです。
- FISKARS X25:2.4kg
- 和斧(小):2.4kg
- 和斧(大):3.2kg
FISKARS X25は軽量のため針葉樹の場合は本当に使いやすいのですが、雑木を割るにはヘッドが軽く打撃力が十分得られないようです。
和斧が大小2本あるのも、針葉樹用と雑木用に使い分ける必要があったのかもしれません。
赤錆で覆われた状態で長年倉庫で眠っていた和斧が、こうして再び活躍してくれると嬉しいものです(実は骨董物の和斧なんてダメダメだと思い込み、洋斧を購入したのですが・・・)。
そんな斧でも太くて節のあるものには歯が立ちませんので、大型のクサビ(ハスクバーナ「薪割り用ねじれクサビ」)も入手しました。
上写真で下のクサビ(薪割り用?)は元々あったものですが、それに比べ随分と大きく重いです(長さ215mm、重さ2.3kg)。
そんなことで、斧とクサビを使って薪割りを始めます。
慣れないこともあるのでしょうが大変!!
私のような軟弱な心身の持ち主には良い鍛錬になりそう(^_^;
そう言えば、以前、地元の長老に「昔はカマドや風呂焚きなどにさぞ雑木(広葉樹)を伐って使ったことでしょうね」と尋ねたことがあります。
ところが予想に反して、マツ(針葉樹)を焚くことがほとんどで、雑木はそれほど使うことがなかったとのこと。
その理由としては、昔はマツの木が多かったことや、マツは火力を得やすいことが大きいですが、雑木は切るにしても割るにしても大変であることも理由としてあったそうです。
今ではチェンソーを使って切りますので、これまで雑木ということを特段感じることがありませんでしたが、斧で割ってみて初めて雑木ということを実感しています。
さらに雑木でもクヌギやカシは比較的割りやすく、これだけの理由ではないにしても炭作りに重用されたことを納得しているところです。