山の斜面崩壊につながる恐れがあるため離れの雨樋を掃除したいのですが、斜面が迫っていて梯子の足場を確保できないことから掃除できずにいます。
とりあえずは軒下に板を並べることで、樋から溢れ出る雨水の落下により地面が削られてしまうのを防いでいるものの・・・。
そして、対応策(恒常的な足場設置など)をいろいろと考えてみるものの、どれも今ひとつ・・・。
二連梯子を掛けるための安定した足場さえ確保できればよいのだけど・・・と思いつつネットで調べていると労災防止のために作成された次のリーフレットが目に入りました。
「墜落災害防止のための移動はしごの使用方法等について」(リンク先にリーフレット)
一般社団法人 全国建設業労災互助会、独立行政法人 労働安全衛生総合研究所発行
このリーフレットには二連梯子を安全に使用する方法(下図イラスト)についても記載されています。
二連梯子は左右へ転倒しやすいため梯子上方をロープで固定するようにはしていましたが、このリーフレットで梯子下方も固定すべきであることを知りました。
このように下方も固定すれば、斜面が近接していても斜面側に滑ることはなく安全に作業できるのではないか。
そして、梯子を掛ける場所を軒先ではなく壁面にすれば(下図で朱色線)、足場を確保できます。
そこで実際に梯子を掛けてみます。
まずは建物の表側(斜面側の反対)でおこなって様子をみます。
杭を打って、梯子の上・下方4箇所とロープで連結します。
【注】上写真の杭の位置は誤りで、本当は建物側に引く位置にすべきです・・・。
梯子に登り、たて樋を掃除します(高所作業のためヘルメット・安全帯着用)。
軒樋については梯子に登って手が届く範囲が片側1m程度ですので、約2mずつ梯子を移動させて掃除することになります。
建物の表側が無事掃除できましたので、いよいよ斜面側です。