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雨水対策(3)二連梯子の固定方法

山の斜面崩壊につながる恐れがあるため離れの雨樋を掃除したいのですが、斜面が迫っていて梯子の足場を確保できないことから掃除できずにいます。

とりあえずは軒下に板を並べることで、樋から溢れ出る雨水の落下により地面が削られてしまうのを防いでいるものの・・・。

そして、対応策(恒常的な足場設置など)をいろいろと考えてみるものの、どれも今ひとつ・・・。
二連梯子を掛けるための安定した足場さえ確保できればよいのだけど・・・と思いつつネットで調べていると労災防止のために作成された次のリーフレットが目に入りました。

「墜落災害防止のための移動はしごの使用方法等について」(リンク先にリーフレット)
一般社団法人 全国建設業労災互助会、独立行政法人 労働安全衛生総合研究所発行

このリーフレットには二連梯子を安全に使用する方法(下図イラスト)についても記載されています。

二連梯子は左右へ転倒しやすいため梯子上方をロープで固定するようにはしていましたが、このリーフレットで梯子下方も固定すべきであることを知りました。

このように下方も固定すれば、斜面が近接していても斜面側に滑ることはなく安全に作業できるのではないか。
そして、梯子を掛ける場所を軒先ではなく壁面にすれば(下図で朱色線)、足場を確保できます。

そこで実際に梯子を掛けてみます。
まずは建物の表側(斜面側の反対)でおこなって様子をみます。
杭を打って、梯子の上・下方4箇所とロープで連結します。

【注】上写真の杭の位置は誤りで、本当は建物側に引く位置にすべきです・・・。

梯子に登り、たて樋を掃除します(高所作業のためヘルメット・安全帯着用)。

軒樋については梯子に登って手が届く範囲が片側1m程度ですので、約2mずつ梯子を移動させて掃除することになります。

建物の表側が無事掃除できましたので、いよいよ斜面側です。

<続きます>

雨水対策(2)斜面の現況

前回、春の長雨を前に雨樋の掃除をおこないました。
しかし、2階建ての離れについては、山の斜面が迫っていて梯子の足場を確保できないことから掃除できていません。

約15年前にこの離れを新築してから一度も樋掃除ができていないわけで、堆積した落ち葉で樋が全く機能していない状況にあります。
重量鉄骨造の建物で外壁もトタンですので、樋の詰まりにより雨垂れの跳ね返りがあってもそれほど心配する必要はないのかもしれません。
しかし、昭和30年代にこの場所で同じく樋の故障から斜面崩壊に至った(下図の左下)という過去があるため、特にその心配をしています。

その斜面の断面を簡易的に測量し図示したものが下図になります。

斜面の断面(上図で朱色線)が円弧状になっていますので、樋の故障により流れ出た雨水により、その上部の地面(上図で茶色着色箇所)が円弧状に滑ったのではないかと思います(あくまでも素人考えです)。
しかし、この程度の斜面で、たかが樋の水で地滑りに至るものでしょうか。
おそらく原因は樋の故障だけではなく、昭和30年代に起こった竹の一斉枯死も関係しているように思います。
「地震のときは竹藪に逃げろ」と昔言われていたように竹は根(地下茎)を網目状に張る一方、その根は表層(1m以内)にとどまっています。
その根が竹とともに枯れ、地盤が弱くなったところに樋の故障による水の流れにより地滑りに至ったと考えられそうです。

また、このことから斜面の植生は竹(根が浅い)だけでは十分ではなく、樹木(根が深い)により深層部を固める必要があると言えるかと思います。
現在も竹だけ(+投棄ゴミ!?)の状態ですので、今後、土留め(丸太)とともに樹木を植栽していきたいと思っています。

それはそうと、今この谷に投棄されたゴミの処理に苦慮しているのも元をたどれば樋の故障に行き着きます。

・祖父が亡くなり樋掃除ができず故障(+竹の一斉枯死)
→斜面崩壊
→谷を埋めるため瓦礫を投棄
→瓦礫だけでは足らずゴミを投棄
→ゴミがゴミを呼ぶ事態に・・・

まあ我が家の鬼門(実際に南西角の裏鬼門)とも言え、樋が機能していない状態のままにしておくのはヤバそうです。
さて、どうやって樋に堆積している落ち葉などを取り除くか?

<続きます>