月別アーカイブ: 2016年8月

井戸の再生(9)土間コン復旧

前回、ポンプを無事運転させることができました。

その後、不具合なく良い感じで動いています。
配管からの漏水もないようです。

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ただ、自信のなかった、バルブの雄ネジ(R)と塩ビ管ソケットの雌ネジ(Rp)と接合部を触ると、結露しているかのように少しの濡れがあります。
酷くなるようなら、やり直しです・・・
埋設部ではないので比較的容易とは言え、酷くならないことを祈るばかりです。

埋設部分での漏水はありませんでしたので、ハツった土間コンの復旧です。
その前に・・・

コンクリートは、打設するのは楽しい作業です(あくまで小規模の場合ですが)。
一方で解体するのは大変な作業で、そのうえ処分に困るコンクリート殻が大量に発生します。
土間コンを復旧する前に将来のことを少し考えます。

井戸水は、いまのところ質・量ともに良好です。
将来的には宅内給水にも使うことを視野に入れたいと思います。

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ちょうど今回配管した井戸水の給水管を直交する形で、上水道の給水管が通っています。
ここで切り替えれば、宅内で井戸水が使えることになります。
(井戸水の給水管と上水道の給水管を接続することはしません。これは「厳禁」です。)

ただ、全て井戸水というのは不安ですので、別系統で上水道を宅内に引き込むことになります。
その場合、今回土間コンを復旧するところに再度配管することになります。
そこで、その部分だけは解体しやすいように薄い(15mm程度)モルタル敷にとどめることにし、その分を砂利でかさ上げします。

では、コンクリートの打設です。
土間コンをハツったときに発生したコンクリート殻を砂利の代わりに使います。

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コンクリートを打設します。
(モルタル敷にとどめるところは除いています。)

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モルタルを全面に打設します。

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井戸の井筒(陶製)はコンクリートで包まれていますが、一部がむき出しになっています。
コンクリート作業のついでに、この部分も直します。

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型枠を組んでコンクリートを流し込めば良いのですが、上部が張り出しているため流し込めません。
面倒ですがモルタルを塗り重ねることにします。
横着して、無謀にも今回5cm(下のレンガが隠れるぐらい)を目標に塗り付けます。
(普通は1.5cm程度かと思います・・・)

なんとか塗りつけできました。

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上部の張り出しまでは、さらに5cm程度塗り重ねしなければなりません。
次のモルタルの付きがよくなるように櫛目を入れておきます。

シートで養生して本日の作業終了。

<続きます>

井戸の再生(8)ポンプ運転

前回、ポンプを設置しました。

あと、井戸内の吸込管を設置すればポンプを運転させることができます。

井戸内の吸込管(塩ビ管φ20)は約3mです。
先端にストレーナ(ポンプ付属品)を取り付け、元側に吊りバンドを取り付けます。

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この吸込管は、以前配管した井戸側面の貫通部に接続します。

井戸

接続箇所は、井筒の天端から約70cm下です。
井戸の上から覗き込んで作業するのは危険ですので、井戸内にハシゴを掛けることにします。

ハシゴを掛けると井筒に力がかかります。
しかし、井筒(厳密には陶製の井筒を覆っているコンクリート)の一部に亀裂が生じていて危ない状態です。

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事前にコンクリート用接着剤を使って手当てしました。
コンクリート用接着剤のなかでも衝撃に強いタイプ(セメダイン車止め用)です。
接着剤硬化後に力を入れてみましたがビクともしません。
これで安心して作業できます。

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井戸内に入る前に、ハシゴを綺麗にし、盛り塩にてお清めをします。

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井戸内に入り水面をみると、濁りはなく、グリーンっぽい色をしています。
井戸の内壁は、礫混じり土で堅固にみえます。

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吸込管の繋ぎ込み完了です。

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井戸の上に渡してある塩ビ管は、吸込管を吊るためのもの(仮)です。
吸込管(塩ビ管φ20)自体は軽いですが、充水するとそれなりの重さになるため上部から吊るようにしています。

これでポンプを運転させることができます。
いざポンプのスイッチ・オン!

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しばらくすると、蛇口から勢いよく井戸水が出てきました!
感動!!
無色透明で、冷たくて気持ち良いです。
「井戸水は、水道水に比べ夏は冷たく冬は暖かい」と言いますが、これほど冷たいとは思いませんでした。

しかも、ポンプ(倉庫内に設置)の動作音は静かで、倉庫内にいてもほとんど気になりません。
倉庫の外では耳を澄まさないと聞えません。

しばらく使いながら漏水などの不具合がないか様子をみることにします。

<続きます>