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仏壇仕舞い(4)仏壇の解体

仏壇仕舞いに向け、今春、60柱以上の位牌を整理したうえ過去帳にまとめました。

仏壇仕舞いと言えば、一般的には御本尊や位牌も処分するようですが、我が家が対象とするのは文字通り仏壇(ケース)のみです。
ケースとしての仏壇の代わりに仏間(広さ1畳)を改修し(昨年に完了)、そこに机か棚状のものを設えて御本尊と過去帳を安置したいと考えています。
現在は下写真のとおり、とりあえず仏間に座卓を置き、そこに御本尊等を仮置きした状態になっています。

座卓のため高さが低いですが、これも悪くないように感じています。
このため、この座卓と同じぐらいの広さで、高さを高く(70cm程度)した机を作ってはどうかと思い始めています(棚にすると昨年せっかく綺麗にした壁を傷つけてしまい、それも机にしたいと思う理由です)。

一方、これまで使用していた仏壇はどうなっているかと言うと、昨年、仏間を改修した際に客間側に移動したままになっています。

この状態で1年が経とうとしています。
このままでは邪魔になりますし、仏壇仕舞いする方針が決まったことから解体することにします。

屋内で解体するわけにはいかないので軒下に搬出。

扉を閉めた状態で正面から見ると比較的良くみえますが、実際には痛みが酷いです。

昭和40年代に亡き祖母が仏壇屋さんにお洗濯してもらったため内部は金色仕様です(お洗濯前は暗い感じの色だったとか)。
それでも下地にガタがきているため仕上がりも良くありません。

ところで、仏壇を解体する際はお性根(魂)抜きを行う必要があるのでしょうか?
御本尊を処分する場合は当然必要ですが、今回はあくまでもケースとしての仏壇です。
たまたま私は菩提寺(自宅より徒歩1分)の役員を務めているのですが、その役得!?で特別な儀式は不要とすることにしましょう。
その代わり、解体を前に家族で手を合わせ、これまで御本尊や位牌を安置させてもらったことに感謝します。

合掌

それでは解体していきます。
ケースと言っても、足で蹴飛ばして壊すような乱暴なことはできません。
組み立て時の反対の手順でひとつづつ部材を外していきます。
まずは天板。

続いて内部の造作(棚等)。

そして、全部材をバラシ終わりました(軽トラ1車分程度あります)。

全てではありませんが、多くの部材が虫喰いなどでかなり痛んでいます。
解体する時期に来ていたようです(明治18年製作。135年経過)。

これらの廃材は薪ボイラーの燃料として活用します。
ボイラー点火時は般若心経を唱えて護摩供養!?
そして、燃やしたあとの灰は畑(自然)に還す予定です。

ほとんどの部材は焼却するつもりですが、一部再利用できそうなものは残しておくことにします。

そのひとつが欄間などの彫刻です。

昇り龍(左)と降り龍(右)が彫られています。
仏教に由来する有難いものでしょうが、果たしてこれを再利用する場所があるのでしょうか??

とりあえずホコリまみれにならないように土蔵内に保管しておくことにします(土蔵内を片付けたため、このようなものを一時保管ができるようになっています)。

仏間に設置する机は、亡き祖母が60年ほど前に植えた杉を伐採・製材して作りたいと考えていますが、製材や乾燥に時間を要します。
そこで、とりあえず市販の木材を使って試作品的なものを冬の間にでも作ってみようと思い、下写真の板材(杉。36×240mm)を購入してあります。

ちなみに、この板材の購入費にはコロナウイルスに係る特別定額給付金を充てました。
災いを鎮めるため仏像を造ることがありますが、それに倣ってコロナ禍の収束を祈願して仏間用机を作ろうと思っています。

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