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耕作放棄地の再生(32)竹の伐採と樹木の萌芽更新

2月から下写真の水田(休耕)と、それに隣接する山林(一部)の整備を行うことにしました。

田面については特に何も行う必要がありませんので(5月に草刈りを行う予定)、隣接する山林の手入れを行うことにします。
まずは山裾の下草刈りから。

夏に田面だけでなく、この部分も刈ると良いのですが、竹の切り株が多数残っており、それらに刈払機が当たると危ないため手をつけられないのです。

手鎌でザッと刈るだけでスッキリします。

ちなみに、今回の作業エリア(我が家の所有地)は上写真でこんもりと岡状に突き出しているところ(朱色破線)になります。
それも以前は山が荒れて分からなかったのですが、山を整備するとともに隣地の地権者の方に教えてもらい、ようやく分かったような有り様です。
たまたま隣地の地権者が昔のことをよくご存知の方で、ちょうど一年前の今頃、ここへ来てもらって色々と話しを伺ったことを思い出します。
お元気な方だったのですが、寄る年波には勝てず今年初めにお亡くなりになられました。
人間いつまでも生きられるわけでなく、お元気なときに色々と教えてもらうことができて有り難かったと感じています。

下草を刈り進めて山の上に登ると下写真のとおり孟宗竹が密生しています。

孟宗竹は隣の畑から侵入してきたもので、いずれは元の雑木林に戻したいと思っています。
しかし、太い孟宗竹を伐採するのは大変で危険なため、筍の時点で全て収穫するとともに、枯れ竹になったものを順次伐採するようにしています。

枯れ竹になっているものを10本程度伐採して完了。

あと5年(10本/年×5年=50本)も続ければ竹が無くなることでしょう。

昨シーズン、竹の中に埋もれていた大きなカシの木を伐採しましたが、その切り株を確認すると無数に萌芽しています。

同じ株から出ている少し細めの幹を残しておいたのですが、前方にあるエノキ(3年前に伐採して萌芽更新させたもの)に覆い被さるため、それも伐り、切り株から新たに萌芽したものを真っ直ぐ上に大きくすることにします(エノキもカシも竹の勢いに押されて前方に傾いていました)。

伐採。
細いと言っても直径20cm以上ありますので良い薪になります。

カシの伐採に伴い周囲の竹も伐ったため、山の奥に向かって開けてきました。
そして、下写真では分かりにくいですが、大きなシロダモの木も見えるようになってきました。

葉がなく枯れているようです。
おそらく竹が侵入してくる前からあったもので、竹の侵入に伴い日差しが遮られて枯れたようです。
実は、このシロダモは枯死しているのではなく、株元から水田側に枝を伸ばして下写真(3年前撮影)のようになっています。
日差しを求めて竹の間を縫ようにして枝を伸ばしているわけです(スゴイ生命力です!)。

既に主幹にも日差しが届くようになり、幹から胴吹きがで始めていますので、上写真の枝や竹が混乱しているところを伐って整理することにします。

枝と書きましたが、太さからしても幹で、こちらも良い薪になります。

混乱していたところが片付き、遠景でも下写真のとおりスッキリしました。

ちなみに整備を始めた4年前は下写真のとおりでした。

この写真を見ると、もう一度同じことをやれと言われてもできません・・・。
ある意味、知らないと言うことは素晴らしいことです(^_^)

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