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井戸の再生(39)配管分岐&既設管との接続

前回、床下に架橋ポリエチレン管(13A)を敷設しました。

この架橋ポリエチレン管は下図で床下点検口1(上流側)と同3(下流側)との間に敷設されていますが、その上・下流側の既設管とは未だ繋がっていません。

上図で床下点検口1において上流側の既設管(架橋ポリエチレン管)と、床下点検口3において下流側の既設管(塩ビ管)と接続すれば、先に整備した屋外散水栓を使えるようになります。
一方、今後の計画として屋内でも井戸水を利用できるようにする考えで、この場合、床下点検口において配管を分岐させて風呂などへ引き込むことになります(上図で朱色矢印)。
このため、作業が二度手間にならないように今回、床下点検口においてパイプ同士を接続するのにあわせて配管を分岐させておくことにします。

とは言え、床下点検口の狭い場所(45cm四方)で配管の分岐や接続を行うのは、私のような素人にとっては容易なことではありません。
そのうえ、パイプも輻輳(最大4条)していることから図に描いて検討したうえ作業することにします。

まず床下点検口1ですが、ここでは上・下流側ともに架橋ポリエチレン管(13A)と接続します。
また、台所(流し台)で井戸水を使えるようにするため(将来計画)、給水管と給湯管のいずれも分岐箇所を設けておきます。
さらに給水管にはもう1箇所分岐箇所を設け、今夏導入した冷風扇(ナカトミBCF-30L)に直接、冷たい井戸水を給水できるようにします。

これらを考慮して描いたのが下図になります。

ここは左側に暖房用の配管(往路・復路の2条)も走っていることもあり、なんとかスペースに収まるような感じです(暖房用の配管も分岐できるように右下のスペースはあけてあります)。

ちなみに、配管の分岐や接続には金属製の継手類(エルボ、チーズ等)を用います。
金属製と言っても鋳鉄製や黄銅(真鍮)製、青銅(砲金)製、ステンレス製などがあり、後者ほど価格が高くなります。
安価な鋳鉄製を使いたいところですが、耐食性や接続するパイプ(架ポリ管及び塩ビ管)の継手(青銅製)との関係(異種金属接触腐食)、入手のしやすさからステンレス製を使うことにしています(ボイラーのシステム全体で統一しています)。

次に床下点検口3ですが、ここでは上流側は架橋ポリエチレン管(13A)と、下流側は塩ビ管(13A)と接続します(下流側は給水管のみ)。
また、風呂用と洗面・洗濯用に分岐箇所を設けておきますが、給湯管については下流側に接続する必要がないため終点を風呂に引き込むようにします。

給水管の本管にバルブを設置していますが、これは将来的にもう一つの井戸を再生した際、このバルブを閉じることで両者の井戸がカバーする範囲を区分するためです(バルブの右側:1号井を使用、左側:2号井を使用)。
こうしたことが自治体の上水道との間で行うことができればパイプを共用できて良いのですが、汚染防止のため水道法等で固く禁止されています(クロスコネクション)。
今回は我が家が管理する井戸同士ですので、そうした制約がかからず自由に行えます(上手くいくとは限りませんが・・・)。

なんとか配管できる目処が立ちましたので、図面から必要となる管材の数量を拾います。

上記管材を購入。

気になる費用ですが、上写真のもので1万2千円ほどです(1箇所当たり約6千円)。
ステンレンス製にしていることもありますが、それなりの金額になります。
パイプ自体(架橋ポリエチレン管)は安価(50mで約1万円)なのですが、こうした継手類が意外に高くつくのです。
その点、塩ビ管は継手も樹脂製(接合には接着剤を使用)のため、非常に安く施工できるわけです(塩ビ管が屋内で使われることが少ないのは、価格面のメリットの反面、種々のデメリットもあると言うことなのでしょう)。

床下での作業は最小限になるように前もって組んでおきます。
接合箇所のほとんどはテーパねじ(R1/2)ですので、ねじにシールテープを巻いたうえねじ込んで接合します(小型のモーターレンチを使用)。

様々な種類の部品(継手類)を組んで必要とする形にするわけですが、まさに幼少の頃に流行った「水道管ゲーム」のイメージです。

続いて、床下点検口において既設管と接続します。
先に組んだものの両端は架橋ポリエチレン管(13A)との接続アダプター(R1/2)になっていますので、床上からでも少し力は要るもののワンタッチで接続することができます。

<床下点検口1>

<床下点検口3>

これで井戸からポンプを経由して最下流の散水栓まで繋がったことになります。

<続きます>

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