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果樹園の再生(13)ミカンの防寒対策

冬の寒さ本番で底冷えする日が続いています。
この寒さに、温暖地が原産のミカン(常緑樹)は葉を丸めて凌いでいるようです。

上写真のミカンは2年前に苗木を植え付けたものですが、ほとんど大きくなっておらず、夏でも葉が少なく今ひとつ元気がない状況です。
同じ時期に植え付けた梨や桃、栗などの落葉樹は既に身長を超える程に成長しているに比べると、何か悪いのではないかと思わざるをえません。

このミカンは下図で32番(伊予柑)に位置し、風上に防風林があるとは言え、冬は西風(季節風)に晒されます(風下に隣家があるため、常緑の蜜柑を配置)。

冷たい西風に晒されるのがマズイのではないかとも思い、風が当たらない場所へ植え替えることも考えていました。
しかし、近くで美味しいミカンを作ってみえる方に話しを伺ったところ、自分のところも西風に晒されているが全く問題ないとのこと。
風よりも、特に苗木のうちは寒さに弱いため(葉から分泌する油分が少ない)、冬の間だけコモで囲うなどして防寒対策を講じてはどうか、との助言をいただきました。

コモならちょうど門松に使っている藁コモがあります。

松の内(1/15)が明けるのを待って、門松を解体、そしてコモを蜜柑の防寒対策に使うことにします(鉢の中の山砂は春になってから芝生の目土に使う予定)。

まずはコモを掛ける支柱を竹で組みます。

そこに藁コモを掛けて完成です。

コモの掛け方までは教えてもらわなかったのですが、頂部を少し出して日差しを受けられるようにしています。
また、写真では分かりづらいですが、根元には枯れ葉類を布団状に積み重ねてあります。

この場所にはミカンの木が3本のありますので、同様にコモを掛けておきます。

下写真は少し離れたところにあるミカン(温州、位置図で31番)です。

先のものに比べると大きく成長していますので、品種や土壌の状態によっても成長具合が違ってくるようです。

こちらも同様に防寒対策。

少し成長しているだけあって下枝が広がっていますので、一部の枝がコモからはみ出しています。

下写真はさらに違う場所のミカン(デコポン、位置図で39番)です。
昨年に植えたものにも関わらず、ミカンではこれが一番元気が良いです。
やはり場所の違いが大きいようです。

ところで上写真で朱色矢印で示す幼木はスギです。
スギは常緑樹ですので、枯れて茶色くなっているように見えます。
しかし、実際には枯れておらず春になれば青々としてきます。
冬の間は光合成を休んでいるようです。
スギもミカンと同じように幼木のうちは寒さに弱いのかもしれませんね。

<続きます>

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