前回、竹の天井材を作製しました。
隣接する土壁(上写真で右側)が随分と煤けていますが、この天井材の設置により、1F居室側からは見えなくなります。
しかし、付け鴨居(的なもの)の下部(下写真の朱色点線で囲む箇所)については、1F居室側から見える状態です。
この部屋(LD、15畳、薪ストーブ設置)の壁は漆喰で統一する予定ですので、この部分も漆喰で仕上げたいと考えています。
現状は荒壁で、大直しが施されているためか表面は比較的滑らかで亀裂はありませんが、直接、漆喰を塗るのは流石に厳しそうです。
また、上写真のとおり付け鴨居と壁との間に隙間が最大6mmあります。
そこで、この隙間を埋めるとともに、仕上げ塗り(漆喰)の下地を作るために中塗りをすることにします。
まずは中塗りの材料を準備します。
材料の配合(中塗り土、砂、藁スサ)等は以前、中塗りの補修を行なったときと同じです。
中塗り鏝を使って塗り付けていきます。
続いて上塗りすることになりますので(中塗り仕上げとしない)、表面の出来栄えよりも平面になる(凸凹にならない)ことを重視しています。
と言っても、素人の私にちゃんとした中塗りができるはずありません。
一見すると綺麗な壁に仕上がっているように見えるのですが、上塗りの段階でボロが出るはずです・・・。
ちなみに左官屋さんから教えてもらったのですが、ひと通り塗り付けた後にモルタル用の木鏝を定規代わりにして均すと良いとのこと。
そうして鏝があたっていない跡があれば、表面に凸凹があることになりますので、その部分の土を削るなりして修正するそうです。
出来はともかく、とりあえず3面を塗り終えました。
ところで、今回の中塗りの事前作業として、以前、土壁とクロス壁との納まりとして付け柱を設けました。
この付け柱はまだ白木の状態ですが、壁を上塗り(漆喰)するまでに古色塗りしておく必要があります。
そこで、同じく古色塗りが必要となる回り縁(クロス壁と天井との納まり)も作って取り付けることにします。
クロス壁の回り縁で厚さは必要ありませんので、杉の四分板から木取りします。
先の付け柱とともに古色塗りして、隠し釘で取り付けます。
いよいよ、仕上げ段階となってきました。