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古民家の自然換気(2)外壁の換気口

夏季、天井に設けた換気口(採光窓兼用)を開けておけば、室内の暖かい空気が厨子二階(屋根裏)に排出されることになります。


(1F部屋側、夏季は障子窓を開)


(2F厨子側)

しかし、このままでは厨子二階に暖気がこもってしまいますので、さらに屋外へと排出するための換気口が必要になります(まあ、古民家は高気密住宅の真逆なので、数多ある隙間から排出されるのでしょうが)。

改修前の主屋の写真を確認すると、大屋根の妻面上部に換気用の開口(下写真で朱色線の囲み)があったことがわかります。

この開口には合板が張られ、塞がれた状態になっていますが、亡き父が鳥や小動物、あるいは台風時の雨が入るを防ぐために取り付けたのだと思います。

換気用に大きな開口を設けると同様の心配がありますので、改修工事において建築士さん大工さんと相談の結果、全面にシブキ板(外壁用の板)を張ってもらい、後にDIYにて換気口を設置することにしました。

ここに換気口を設けると、暖気は下図(厨子二階の平面図)及び写真のとおり排出されることになります。

外壁に取り付ける換気口は様々な種類のものが市販されていますが、一般的な丸型のガラリ(SUS)を用いることにします。
木材を使って少し凝ったものを自作するのも面白いのですが、設置箇所が東面(台風時の暴風雨が当たる)になるため実用性を重視することにします。あと価格が安価(1,000円×2個)なのも大きな決め手ですね(^_^)

設置作業は屋内側からでは高所作業となり危険ですので、屋外側(下屋の屋根上で作業可)から行うことにします。
ただ、換気口は梁や母屋(もや)を避けて設置する必要がありますが、屋外側からは梁などの位置を確認できません。
そこで屋根の断面図に梁や母屋の位置を落とし、換気口の設置位置(下図で朱色丸印、φ150×2箇所)を割り出します。

上図に従って外壁に穴(ガラリに取り付ける塩ビ管の外径φ165)を開けます。

穴が開くと、屋内側から暖い空気が出てくるのがわかります。

ガラリを取り付け、防水のため周囲をシーリング材で充填しておきます。

2箇所とも設置完了。

古民家に色がシルバーのガラリを設置すると違和感が出るのではないかとも思いましたが、遠目にはほとんど目につきません(手前の架空線=ケーブルTVのほうが目障りですね)。

屋内側の状況です。

ガラリの先に塩ビ管が取り付けてあるため、多少の雨が入ったとしても梁を濡らすことはありません(こう書くと、さも配慮が行き届いているようですが、実は大工さんに教えてもらいました)。

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