前回、縁石や積み石を施工しました。
上写真の縁石の下には外灯用の電気ケーブルが埋設されています。
このケーブルを井戸ポンプ設置予定箇所(下図で「P」)で主屋からのケーブルと接続すれば外灯設置予定箇所まで電気がいくことになります(下図で朱色線)。
ただ、外灯は24時間点けっぱなしにするわけにはいきませんので、どこかにスイッチを設ける必要があります。
スイッチについては、手動では毎日のことで手間がかかりますし、私のような横着な人間だと、そのうち面倒になって外灯を点けなくなってしまいそうです・・・。
そこで、街中にある街路灯のように暗くなったら自動点灯(明るくなったら消灯)するように下写真のような自動点滅器(下写真。EEスイッチ)を使うことにします。
自動点滅器は光を感知してON・OFFさせる機構になっており、夜は街路灯のように一晩中、点灯した状態になります。
一方、我が家が外灯を設置する目的は来客用で、来客があるのは遅くても21時までです。
最近のLED照明は消費電力が小さいと言っても、21時以降は消灯させたほうが貴重なエネルギーを無駄にせずに済みます。
そこで、自動点滅器に加えてタイムスイッチ(下写真)を併用することにします。
これらのスイッチの設置場所は、井戸ポンプ設置予定箇所付近にポンプの電源用としてコンセントを設けることから、これとあわせてプラボックス(下写真でプラスチック製ケース)内に格納することにして必要部材を揃えました。
このうち比較的高価なのがタイムスイッチで実売で4,000円程度するのですが、たまたまフリマサイトで安価(2,500円)に出品されているものがあったため、それをGET!
タイムスイッチは使用電圧等によって幾種類もの機種設定があり、出品されていたものは「100V」、「同一回路」(パナソニック TB171N)のものです。
「同一回路」とは電源と負荷の回路が同一と言うことで、今回のように自動点滅器と併用する場合は「別回路」のほうが良いのでしょうが、フリマサイトのため選択の余地はありません。
さて、外灯を下記のとおり制御するには自動点滅器とタイムスイッチをどのように組み合わせれば良いか?
- 日没:自動点滅器により外灯を点灯
- 21時:タイムスイッチにより外灯を消灯
自動点滅器及びタイムスイッチのON・OFFをタイムラインで示すと下図のとおりになります。
上図で朱色箇所が今回外灯を点灯させたいところで、それらしく?論理式で示すと次のとおりになります。
(自動点滅器)AND(タイムスイッチ)
論理積(AND)はスイッチ回路では直列に対応するため、二つのスイッチを直列に接続すれば良いことになります。
自動点滅器、タイムスイッチ及び外灯の各器具を配線すると下図のようになるでしょうか。
タイムスイッチには時計が内蔵されており、常時通電させる必要があるためタイムスイッチ→自動点滅器の順で接続しています。
今回のような場合(日暮れ:ON、21時:OFF)、とりあえずはこれで動作するのでしょうが、少し引っかかるのがタイムスイッチのOFF時には自動点滅器に通電されない点です。
これがタイムスイッチが「別回路」のものであれば、下図のとおりできるのですが・・・。
1,500円安く買えたのだから仕方ないと思いつつ、パナソニック社のサイトを閲覧したところ、なんとQ&Aに「同一回路」の場合の結線図が掲載されているではありませんか!
何やら難しく感じますが、要は負荷を挟んで両側(非接地側と接地側)にスイッチを配置すれば良いと言うことです。
恥ずかしながらスイッチは非接地側に設けると言う固定観念が邪魔して全く考え及びませんでした。
上図を単純にすると下図のとおりです。
これをもとにプラボックス内の器具の結線図を描きました。
タイムスイッチや自動点滅器とは別に強制的に外灯をOFFにできるように(タンブラ)スイッチを設けています。
また、井戸ポンプ用のコンセントも設けています。
それでは、上図に従って実際に組んでいきます(ここからの作業には電気工事士の資格が必要になります)。
タイムスイッチ等の器具をプラボックス(未来工業 ウォルボックス WB-11DM)に付属の樹脂製基台に取り付けたうえ結線。
IV線同士の接続は上写真のとおりリングスリーブ(E形)を用いています。
プラボックスは一応防水タイプのものですが、屋外使用と言うことでクイックロック(屋内専用)ではなくリングスリーブを使うことにしました。
ちなみにリングスリーブをかしめるには専用の圧着ペンチ(上写真で黄色の柄のもの)を用いる必要があります。
今時リングスリーブを使うことはないだろうとリングスリーブ用の圧着ペンチは持っていなかったのですが、今回購入することに・・・。
自動点滅器(EEスイッチ)はプラボックスの側面に取り付けます(コードを通すための穴をドリルで穿孔)。
自動点滅器側のコードも接続します(将来、自動点滅器の交換が必要になることを見越して反対側のコードを長く取っています)。
最後にリングスリーブにビニールテープを巻いて絶縁処理を施します。
ビニールテープについては、今回は屋外使用であることから防水性能に優れているエフコテープ2号(上写真。自己融着性絶縁テープ)を用いています。