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薪ストーブの導入(44)杉葉の焚き付け

薪ストーブの焚き付けは、着火剤などを使わずにオーソドックスに小枝などから火を起こしています。

と書くと、火起こしにこだわりがあるかのようですが、以前のブログ記事のとおり単に木の剪定や伐倒により生じる枝類を処分したいがためです

杉などを薄く剥いだもの(下写真)にライターで火をつけ、炉のなか入れた小枝に火を移すようにしています。

しかし、これまでろくに火起こしをしたことのない私にとっては根気のいる作業で、うまくいかないと5分ぐらいモタモタしてしまうこともあります。

焚き付けには杉の枯れ葉がよいと聞きます。
しかし、昔キャンプで使ったときに燻った記憶がありました。
そのため、わざわざ集めてまで使うようなことはせず、薪ストーブ導入からこれまでの約2ヶ月、上記の方法で焚き付けをおこなっていました。

ところが先日、自宅敷地の掃除で杉の枯れ葉を集めたことから、試しに焚き付けに使ってみることにしました。

杉の木は自宅(離れ)に隣接して4本あります。

昭和30年代(杉バブルの頃?)に祖母が苗木を植えたもので、かれこれ50年近くが経過し大きくなっています。
当初5本植えたのだと思いますが、竹の勢いに押されて、1本は既に倒れ、上写真で左端のものも衰弱しています。
残る3本は元気旺盛で、花粉の飛散もすごいですが、枯れ葉にも困っています・・・

すぐにダンボール1箱分が集まります。

この杉の枯れ葉を焚き付けに使ってみます。

小枝のなかに杉の枯れ葉を入れます。

着火

瞬く間に燃え広がり、すぐに小枝に火が移ります!

焚き付けさえうまくいけば、後はほとんど手がかかりません。
薪を3、4本くべておけば二次燃焼する温度まで到達します(ストーブはモキ製作所「MD80Ⅱ」です)。


(古材を使っており、煙突へのタール分の付着が心配なので勢いよく燃やすようにしています。)

しかし、杉の枯れ葉がこれほどよい焚き付けになるとは思ってもいなかったです。

当地においても昭和30年代頃までは「ご掻き」と呼び、松や杉の枯れ葉を集めるのが冬季の大切な仕事だったそうです。
そして、こうして集めたものを主屋の厨子(ツシ)二階に上げていたわけですね。

片付け時には「こんなゴミみたいなものを主屋の二階に上げて!」なんて思わないこともありませんでしたが、なるほど焚き付けに貴重なものだったわけです。

杉の木もこれまでは、花粉や枯れ葉を落とす邪魔ものとしか目に映りませんでしたが、これなら自宅に隣接してスギを4、5本植えておくのもアリかもしれません。

神棚に供える榊を裏山に採りにいった際にも、杉の枯れ葉が目につき少し拾いました。

こうやって使っていけば、自宅敷地が片付くだけでなく、里山も綺麗になるかもしれません。
ただ、里山までとなると薪ストーブが4、5台必要かもしれませんが・・・

<続きます>

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