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アンティークな照明器具を設置

倉庫に電気を引き込みたいと考えており、その材料を確保するため、前回、主屋のスイッチ&コンセントを更新しました(古いものを倉庫で再利用する考え)。

前回のブログ記事には載せていませんでしたが、下写真のとおり新しいコンセントから食洗機やファンヒーターの電源をとっています。

ちなみにファンヒーターはキッチンの足元用で、下写真のようなキャスター付きの台を作って移動させやすいようにしてあります(火災につながる可能性が無きにしも非ずでお勧めはしません)。

さて、倉庫用にスイッチやコンセントを確保できたものの、ほかにケーブルや照明器具も必要になります。
ケーブルは100m巻で買ってあるものを使うとして問題は照明器具です。
新たに購入するとしても、見た目は問わないため、先のスイッチやコンセントと同様、主屋のものを更新し、古いものを倉庫で再利用することにします。

更新したいと考えている主屋(古民家)の照明器具は玄関に隣接する四畳間(下写真)に使われている照明器具です。

昭和時代に流行した和風のプラスチック製シェードのもの。
プラスチック製のものは時の経過とともに化けの皮が剥がれてしまうのか、流行遅れだけでなく安っぽく感じます。
古民家に合う照明器具として、大正モダンを感じさせるガラス製のものが良いと思っているのですが、こうしたものはオークションサイトなどでも人気があり、指をくわえて見るだけ・・・。
そうしたなか、送料+α程度の価格で下写真のものが出品されているのを見つけて購入しました。

シェードはガラス製ですが、もちろん大正時代のものではありません。
東芝製のもので、下写真の傘マークのロゴが使われていることからも昭和の終わり頃に製造販売されたものではないかと思います。

ソケット(E26)や引掛シーリング(角型キャップ)は現行規格のもので、そのままLED電球を使えるところが決め手になりました。

ただ、問題は今ついている照明が器具付属のプルスイッチ(キャノピースイッチ)で点滅させるのに対し、これは壁スイッチで操作するタイプです。
新たに壁スイッチを設けるのは手間がかかるし、どうしたものかと思っていると、玄関の埋込みスイッチのなかに使っていないもの(下写真で「廊下」)があることに気づきました。

玄関とLDKの間に廊下のようなもの(延長1.8m)があり、その天井にダウンライト(下写真で朱色矢印)があるのですが、未だかつて使ったことがありません。

そこで、このダウンライトを廃止し、今回更新する照明器具のスイッチに転用することにします(壁が土壁でケーブルが埋め込まれているため、ケーブルやスイッチの増設は現実的には不可能)。

配線を確認すると下図のとおりです。

ダウンライトの配線と切り替えますが、四畳間の照明の電源は別の系統(下写真で黄色線)から来ています。
そこで、下写真で黄色・太線のケーブルを撤去し、それに代わって朱色・太線のケーブルを敷設します。

朱色線の系統は20年ほど前のリフォームにおいて施設されたものですが(黄色線の系統は5年前の改修工事)、ジョイントボックス(上写真で朱色丸印)が床上にあります。
なぜこんな邪魔になる場所にあるかと言うと、当時、この厨子二階は柴などが満載状態で、ここにしかジョイントボックスを設置できなかったのだと思います。

いずれはジョイントボックスの位置もきちんとした場所に移したいと思っていますが、とりあえず今回はダウンライトのケーブルと切り替えるだけにします。

スイッチを点滅させると、問題なく四畳間の照明が点灯・消灯します。

これらのスイッチも20年ほど前に設置した古いタイプ(上写真:パナソニック フルカラーシリーズ)のものですので、この機会に新しいもの(下写真:パナソニック コスモワイドシリーズ)に更新することにします。

スイッチは3個(四畳間。玄関内。玄関外)あり、いずれも片切りスイッチです。
ただ、玄関外の照明用のものは遅れ消灯機能付きのものにしました(普通のスイッチ:約150円が20個買える価格設定です・・・)。
玄関外の照明については、夜に来客者が帰られる際、足元を明るくするため、しばらく点けた状態にしていますが、消し忘れてしまうことがあります。
この遅れ消灯機能付きのスイッチを使えば、OFF操作を行った後、一定時間(30秒〜5分の間で設定)経過で自動消灯するようになります(風呂やトイレの換気扇と同様)。

スイッチ間を先の配線図のとおり渡り線で接続(下写真で左側が旧。右側が新)。

ケーブルと結線。

カバー等を取り付けてスイッチの更新完了。

最後に照明器具を購入したものに付け替えて完成です!

天井板や梁の色が黒いため白いシェードが映えて、なかなか良い感じです。
四畳間と言えども電球1個の照明では暗いのではないかと思いますが、玄関のほうに大きな照明器具があるため、これで十分なのです(無くても良い!?)。

これで、倉庫で使う照明器具(古いものを再利用)も確保できました。

主屋のスイッチ&コンセントを更新

主屋(古民家)に隣接して鉄骨倉庫があり、そこに井戸ポンプやウッドボイラーを設置してあります。

この鉄骨倉庫は以前は大量のモノ(ゴミ?)で一杯になっていたのですが、それらを片付けたところウッドボイラーなどを設置できただけでなく、天気が悪いときの作業場所としても使え、意外にも便利な建物であることを実感しています(別にガレージがあるため、以前は解体撤去することも考えていました)。
以前は物入れで照明等は無くても支障なかったため電気が引き込まれていませんが、色々と使うようになると電気が欲しくなってきました(井戸ポンプの電源は主屋から延長コードでとっています)。
今年はこの鉄骨倉庫を使いやすいように整備したいと考えており、そのひとつとして電気工事を行うことにします。

ところで、電気工事と言えば、主屋(古民家)も古いコンセントやスイッチの更新などを随時行っています。
古いと言っても20年ほど前に行ったリフォームで設置したもので、汚れや見た目が流行遅れに感じるだけで機能的には全く問題ありません(メーカーは20年程度での更新を推奨していますが・・・)。
こうしたものを捨てるのは勿体なく、とりあえずストックしてあるのですが、何か使い道がないものか?
そうです!鉄骨倉庫の電気工事で再利用すれば良いです。
倉庫なら見た目は問いませんから。
ただ、ストックしてあるものだけでは足りないため、鉄骨倉庫の電気工事を行う前に主屋の電気工事を進めて材料を確保することにします。

まず行うのは下写真の朱色矢印で示すスイッチ&コンセントです。

これはシステムキッチンの脇に設置されているもので、上から順に「流し元照明のスイッチ(片切りSW)」「LDK照明のスイッチ(3路ほたるSW)」「コンセント」になっています。
このうちのコンセントは上写真のとおり1個口のところに3個もプラグが挿してあります(①食洗機、②浄水器、③足元のファンヒーターの電源)。
ここのスイッチは濡れた手で操作しがちで感電の可能性が高いことから、この状態はよろしくありません・・・。

そこで、今回の更新において、コンセントを2個口(+アースターミナル)に増やすとともにスイッチと分離して下方に移すことにします。

スイッチとコンセントを分離するには配線を弄る必要があるため、どのように結線されているか確認します。

結果を複線図で示すと下図のとおりです。

スイッチがあるのでややこしく感じますが、コンセントを分離するには下図のとおり2芯のVVFケーブル(朱色線)で延長するだけです(スイッチボックス内でクイックロックを使って接続)。

では、コンセント側にスイッチボックスを新設すべく、壁(化粧パネル+石膏ボード)に開口を設けます(ボード用鋸を使用)。

開口(コンセント)の位置はシステムキッチンの天端高に合わせたのですが、日頃の行いが悪いため運悪く壁の下地材(胴縁)が出てきました・・・(事前に胴縁の位置を調べていなかったことを後悔)。
これではスイッチボックスを取り付けられないため、下写真のとおりさらに大きく切る羽目に(ぎりぎりコンセントのカバーで隠れる大きさ)。

<以降の作業は電工資格が必要>
既設のスイッチボックスから新たに設けた開口に向けてVVFケーブル(下写真で朱色破線)を配線するとともにスイッチボックスを取り付けます(写真が暗いのはブレーカを切って作業しているためです)。

スイッチ側(上側)について、新しいスイッチ(パナソニック:コスモワイドシリーズ)に交換して結線。

コンセント側への送り配線との接続にはクイックロック(差込形コネクタ)を使用しています。

スイッチボックスにねじ止め。

コンセント側(下側)も同様に結線したうえ取り付けます。

コンセントはアースターミナル付きのダブルコンセントにしました(ここへは接地線が来ていませんが、食洗機のアースをとるため、いずれ接地線も配線する予定)。

スイッチのハンドルやカバーを取り付けて完成です!

スイッチがワイドハンドルになって操作しやすくなりましたし、コンセントを分離したことで感電の恐れも少なくなったかと思います。
ちなみに上写真で薪ストーブに火が入っていますが、実は冬に作業したものを今頃になってブログ記事に書いています・・・。

この調子で洗濯機用のコンセント(下写真で朱色矢印)も更新することにします。

上写真で左側に洗面台用のスイッチ&コンセントがありますが、これは2年ほど前に新設したもので新しいタイプ(パナソニック コスモワイドシリーズ)のものです。
こうして比べると、どうしても以前のもの(パナソニック フルカラーシリーズ)が古臭く見えてしまいます。

こちらは配線を弄る必要がなく、単に器具を取り替えるだけで容易です(電工資格は必要です)。
既設のものを取り外します。

こちらはスイッチボックスではなく石膏ボード用のはさみ金具(上写真でC形の金物)が使われています。
スイッチボックスとはさみ金具をどう使い分けているのでしょうね。

下写真で左側が新しく取り付けるコンセント(コスモワイド)で、右側が取り外したもの(フルカラー)です。

コンセントに関しては色が少し違うだけで旧型も新型も同じようです。

新しいものを取り付けて完了です。

見た目だけのことですが、洗面台側のスイッチ&コンセントと統一されてスッキリしました。
とりあえず、これで鉄骨倉庫の電気工事で必要になるスイッチ(3路スイッチ×2箇所分)及びコンセント(2個口×2箇所分)を確保できました。