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果樹園の再生(27)アンズとヤマモモの植え付け

下写真が先週末に撮影した我が家の畑の様子です。

いつもは雑草園(自然農)と化している畑ですが、この季節はたくさんの花が咲き、あたかも地上の楽園といった様相になります。
上写真で朱色矢印で示す樹木は、3年前に植えたスモモです。
一昨年秋に襲来した台風により幹が途中で折れてしまったのですが、それでも既に4mを超える高さにまで成長しています。
そして、今春には初めて花をつけました(下写真で白い花。上写真より早い時期に撮影)。

今夏にはいよいよ収穫が期待できそうです(受粉樹のほうも花をつけています)。

ところで、スモモと同じバラ科サクラ属の果樹にウメがあります(モモはバラ科モモ属)。
敷地内にウメの木(下写真は今年2月撮影)もあるのですが、やはりスモモと同じように調子が良いです。

年々花のつきが多くなってきており、今年の咲き様は梅園のものにも負けず劣らずではないかと思います。
さらに、このウメの木はほとんど剪定を行っておらず(今シーズンも冬の間に徒長枝を10本ぐらい切り詰めた程度)、手間も掛かっていません(一番の手間は梅の収穫です)。
昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言うものの、ウメも他の樹木と同様、切れば切るほど徒長枝が出て、その剪定に手間がかかるようになります(当然、木にも負担がかかります)。
商売用ならいざ知らず、自家消費用に栽培するのであれば「梅切る馬鹿」なのかもしれません。

スモモやウメなどのバラ科サクラ属の調子が良いので、同じサクラ属のアンズも植えることにします。
場所は下図で49番(スモモやモモに隣接)。

ホームセンターで購入してきた苗木を穴を掘って植え付けます(実際には2月下旬)。

上写真で右上には同じバラ科のモモの木が写っています。
以前のブログ記事に書きましたが、この木は実がたくさんつき、その重さで折れてしまったものです(木が小さくなりました)。

今回アンズを植えたことにより、この畑にバラ科の果樹が5本(モモ:2本、スモモ:2本、アンズ:1本)になりました。
他にもいろんな樹木が植っているものの、なるべく偏りをなくしたいと思っており、そうした中で植えたいと思っているのがヤマモモです(バラ科のモモとは別植物:ヤマモモ科)。
果実を収穫できるだけでなく、肥料木(窒素固定)にもなるため以前から注目していたのですが、これまで苗木を手に入れることができなかったのです。
ところが、今春、普通にホームセンターで販売されているのを発見(他の果樹より高くて1,500円/本程度)。
早速、雌木を購入して畑に植え付けます。

ヤマモモは雌雄異株のため雌木だけでなく雄木も必要になりますが、実は近くに雄木があるのです。

昨秋に私が剪定した隣家の庭木(雄木は庭木とされることが多い)です・・・。
とは言え、いつまでも隣家の木に頼るわけにはいきません。
ちょうど、我が家の庭木の更新を図っていますので、いずれその中に雄木を配置したいと思っています。

果樹園の再生(26)ミカンの移植と接ぎ木

下写真のミカン(1年前に植え付け、常緑樹)の生育状況が思わしくないため、暖かくなったら違う場所に移植する前提で、今年2月、その横にスモモ(落葉樹)を植え付けました。

3月に入り暖かくなってきたことから移植することにし、ミカンの苗木を掘り上げます。

1年前に植え付けたときと大きさが変わらないばかりか、葉が少なく黄色くなっています(栄養不足)。
実は以前、ミカンの苗木を1本枯らしてしまったことがあるのですが、そのときと全く同じ状況です(このまま置いておけば、いずれ枯死してしまうはず)。
そのとき、辛うじて生き残っているミカンを土地が肥えている畑(自宅敷地内)に移植したところ元気を回復し、今も順調に成長しています。
そこで、今回掘り上げたミカンも同じ畑に移植することにします。

ちなみに、その畑に植えてあるミカンの1本(デコポン)が今冬から収穫できるようになりました。

自然栽培で無肥料・無農薬ですが、皮の色艶も最高です。

しかも、実際に食べてみると甘くて美味しい(^_^)
しかし、これ以上に驚いたのが、この後に食べた市販の温州みかんの水っぽさと味気なさです。
見た目は最高、中身は??。まさに化成肥料が化けたようなものだと感じました。

ちなみに私はみかんが好物で、昔は手のひらが黄色くなるほど食べたものですが、最近のみかんはどうにも不味く感じられるため、近所の方に地みかん(八朔)を頒けてもらって食べることが多いです。
今どき、見た目が悪くて皮も硬い地みかんは嫌われます。
しかし、いくら見た目が良くても肝心の中身が粗悪なものであっては、それを食べる人間も脆弱なものにならざるを得ないのではないかと心配になります。

閑話休題

衰弱したミカンを土地が肥えている畑に移植したところ元気を回復したと言うことは、ミカンは他の果樹とは違って多肥を要するようです。
であれば、衰弱したミカンでも株元に化成肥料をバラまいておけば元気を回復し、とりあえずは多収できるようになると思いますが(その点ではミカンは栽培容易)、それでは意味がありません。
先に掘り上げた苗木を果樹の性質に合ったところ(今回は肥えた畑)に移植します。

この畑にミカン類が集まり、ミカン畑になりそうな感じです(今回移植したミカンは下図で45番)。

この畑以外に、もう1本だけミカンが植えてあります(上図で朱色★印)。
このミカン(温州)は4年前に植えたもので、当時に比べて大きくはなっているもののイマイチで未だ結実するに至らず。

このため、このミカンも先の畑に移植することにして掘り上げます。

不耕起、無除草により土は黒変してきていますが、多肥を要するミカンにはまだ十分でないようです。
掘り上げたついでに、穴に朽ちた木を埋めておきました。

掘り上げたものをミカン畑に移植(下写真で朱色矢印)。

ミカン類が7本(上写真で黄色丸印)になりました。
場所的にはあと1、2本植えられそうです。

そのためと言うわけでもありませんが、ミカンも接ぎ木を行うため台木(ユズ)を育てています。

上写真は2年前に播種したものです。
継ぎ木を行うにはもう1年待ったほうが良さそうですが、試しに1本だけ接ぎ木(継ぎ穂:デコポン)を行うことにします。

ビワと同じように行いましたが、果たして着いてくれるでしょうか。