日別アーカイブ: 2022-01-19

自然農:自然生えのハクサイ

下写真は自宅に隣接する畑(自然農にて栽培)の現在の様子です。

ひと通りの冬野菜が栽培してありますが、粘土質の土壌改善を図るため自生えのダイコンやゴボウ、ニンジンと言った根菜類がメインになっています。

慣行農法から自然農法(無肥料、無農薬、不耕起)に切り替えて7年が経過し、地力の回復とともに多肥を要する野菜も育つようになってきています。
とは言え、冬野菜のハクサイが収穫できるようになるには、まだ時間がかかりそう。
例年、収穫には至りませんが、地力を確認するためにもハクサイも少しだけ作るようにしています。
それが、なんと!この冬、ちゃんと結球して立派なハクサイに育ちました。

このようなハクサイを、この畑で見るのは7年ぶりのことです。
9年前に父が亡くなって1シーズンは慣行農法で栽培したのですが、そのときは化成肥料を使ったため立派なハクサイを収穫できたのです。
ひと掴みの化成肥料を使わずにハクサイを育てるのに、苦節7年・・・。
その分、喜びもひとしおです(^_^)

先に書いたとおりハクサイは収穫に至らずとも毎年育てているため、春になるとトウが立ち開花、そして種ができます。
そのこぼれ種から自生えしたものが下写真ですが、左側のものはなんと!ちゃんとしたハクサイになっています(トンビが鷹を生む!?)。

右側のものがデカイため小さくみえますが、普通に売っているハクサイと変わりません。

これまでハクサイを作るのに苦戦していたのが、種すら播くことなく勝手にハクサイができるようになるとは本当に驚きです。
勝手にハクサイができるのであれば、来年からはダイコンと同様に野草化したくなりますが、ハクサイは交雑したりして下写真で右側のようなものができるため野草化は難しいように思います。

さらに下写真も別の場所のハクサイですが、こちらは巻きが甘いです。

ハクサイの左に写っているホウレンソウの元気が良いことから、地力不足ではなく播種時期の問題(遅い)ではないかと思います(自生えのハクサイはかなり早い時期に発芽していました)。

自然農は無除草でもあるため、ハクサイの周りの地面は雑草や夏の枯れ草で覆われています。
雑草について、以前はカラスノエンドウ(スズメノエンドウ)やヤエムグラが多かったのですが、今は上写真にも写っているようにホトケノザが大半と言った状態になっています。
ホトケノザは田んぼの畦道などで見かけることからも比較的肥沃な土地を好む植物なのだと思います。
地力の回復とともに雑草も遷移しているようです。