耕作放棄地の再生(35)スギ&カシを植樹

前回、水田(休耕地)への進入路を再生すべく、跡地に生えている樹木を伐採しました(下写真で朱色実線で示す区間)。

時間的には、まだ作業を続けられますが(マムシ等が冬眠している3月一杯)、これ以上伐採しても木を無駄にしてしまうため今シーズンはここまでとしました。

ところで、この一連の作業においては支障木の伐採とともに植樹も行っており、昨シーズンには上写真で緑色の線で囲む箇所にスギを植樹しました。
この場所は4年前に作業を開始した際には篠竹が生い茂っていたのですが、篠竹を刈り払ったところスギやヒノキの倒木(芯材部)が見つかったことから元々はスギなどが植えられていたようです(間伐等の管理不足により枯死したものと思われます)。
一方、自宅の畑でスギの苗木を育てており、ちょうど植樹するのに良い大きさ(3年生)になっていため昨シーズンここに植え付けました。

それから1年が経過し、苗木は土地や環境にも合っていたようで元気よく育っています。

色艶が、やけに良いような。

スギは常緑樹でも幼木のうちはこの時期、下写真のように茶色くなっているのですが・・・(下写真のスギは別の場所に昨シーズン植え付けたもの)。

周囲に樹木があるため、霜や北風が当たらないのかもしれません。

ただ、11本植え付けた苗木のうち1本が枯れていました。

上写真のとおり竹の支柱ごと抜けていましたので、支柱の打ち方が甘かったのか、はたまた何かの動物が抜いていったのかもしれません。

この補植を含めて、今シーズンさらに植樹することにします。
自宅の畑で育てているスギの苗木のうち、ちょうど良い大きさになっているものが2本ありますので、これらを掘り上げて使います。

山への植樹と言ってもスギばかりではなく、スギ生えている混交林にしたいと思っています。
このため、スギ以外の植樹用にと昨春、庭に自生えしていたカシ(アラカシ)を竹ポットに移植して苗木を育てることにしました。
こちらも元気よく成長し、大きいものは山に植えられそうです。

ちなみに、1年前に竹ポットに移植したときの状態が下写真です。

スギもカシも、その旺盛な成長力には驚かされます。
我々が住む地球は近年の相次ぐ異常気象などにより既に末期的症状を呈しているのではないかとさえ思えますが、これらの植物の力強い成長力を見ると、まだ自然や地球には回復する力が残されおり、人類の未来にも希望が持てるように感じます。
ただし、自然や地球が回復力を発揮するには、当然、人類がこれまでの行動を改める必要があるわけですが・・・。

閑話休題。

まずは、今シーズンに再生し始めた進入路の肩にスギの苗木を1本植え付けます。

路面に生えている樹木を伐採する代わりに肩に植樹して斜面の安定を図る考えです(肩に生えている雑木は伐採せずに残します)。

次に、これまで進入路だと思っていた小段(犬走り)のところにスギとカシの苗木を植え付けます。

この小段は進入路でないことが分かったのですが、下草刈り等の管理に便利そうですので獣道程度に残そうと思っています。

下写真は植え付けたカシの苗木です。

このほか、枯死したスギのところにカシを補植して計スギ2本、カシ3本を植樹しました(下写真で朱色輪郭線の丸印)。

  • 2019年:スギ11本(1本枯死)
  • 2020年:スギ2本、カシ3本
  • <計>スギ12本、カシ3本

まだ植樹する場所が残っていますが、今後樹木を伐採する際に下敷きになる可能性があるため、伐採にあわせて植樹していきたいと思っています。

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