月別アーカイブ: 2018年12月

竹ボイラーの導入(37)ユニット取出し金具と補強板

前回、ユニットバスの壁の構造を実際に確認し、その結果を踏まえて下図のとおり配管することにしました。

壁内に配管し、それを浴室側に取り出したところに水栓を取り付けます。
以前、仮設の水栓を設置したときは下写真のとおりソケットを利用して取り付けました。

この方法だと安価(数百円)にできるため良いのですが、ユニットバスの場合、壁板が薄い(3mm)ことや配管スペースに制約(最大60mm)があることから、この方法は使えません。
そこで、何か良い方法がないものかと水道資材のカタログを見るとユニット取出し金具なるものが掲載されており、それを使うと良さげです。
このユニット取出し金具には固定用のナットが付いており、それを締めて壁板を挟み込むことで固定させるわけです。

壁の挟み込み厚さや管用ねじの種類によって幾種類かあり、今回は次のものを購入(2個で約3,500円と高価)。

  • 挟み込み厚さ:最大13mm(壁材厚3mm)
  • 水栓側ねじ:1/2Rpめねじ(これに繋ぐ水栓は1/2PJおねじ)
  • ハイプ側ネジ:1/2Gおねじ(これに繋ぐフレキパイプは1/2Gめねじ)

このユニット取出し金具を、前回調べた壁の断面図に書き加えると下図のとおりになります。

配管スペースは壁の厚さから最大60mmなのに対してギリギリ収まります。
しかし、パイプには断熱材を施す予定で、そうすると浴室ドアのほうへはみ出してドアの開閉ができなくなってしまいます・・・。
一方、ユニット取出し金具で挟み込む壁板(化粧材、合成樹脂製)の厚さは3mmしかないため、水栓に力が加われば壁板が割れるおそれがあります。

そこで、下図のとおり壁板の前(浴室側)に厚さが5mm程度の板を取り付け、壁板を補強するとともに、ドアとのクリアランスも確保することにします。

この補強板は浴室内に取り付けるため耐水性が求められます。
また、入浴時に触れることを考えると樹脂製にするのが良さそうです。
このような樹脂板として塩ビ板やアクリル板、PET板が思い浮かびますが、今回はPET板を使うことにします(特に理由はなく、初めてのPET板を扱ってみたかっただけです。価格はいずれも大きく異なりません)。

通販サイト(Monotaro)で裁断サイズ(5.0×300×100)を指定して購入(約800円)。
PET板もホームセンターで購入できますが、欲しいサイズに限って在庫が無かったりするもので、その点、通販サイトは助かります。

上写真で赤みがかかっているのは保護用フィルムの色で、実際には無色透明です。

この補強板にユニット取出し金具を通す穴(φ22mm)を200mm間隔であけます(ドリル+ホールソー使用)。

浴室内に取り付けますので、角を面取りしておきます。

面取りにはMonotaroサイトのレビュー欄を参考にしてカンナ(替え刃式)を使ったところ上手い具合にできました。

補強板にあけた穴と同じ寸法(φ22mm)・間隔(@200mm)で、ユニットバスの壁板(化粧材)にも穿孔することになりますが、これはやり直しがききません。
図面を描いて間違いがないか再確認します。

上図で朱色が給湯管、水色が給水管になります。
これらを配管するのにあわせて排水管(上図で緑色)も設置しておきたいと考えています。

上図の位置に穿孔(6箇所、ドリル+ホールソー使用)。

(浴室側)
(脱衣室側)

先に準備した補強板を当て、ユニット取出し金具で壁板とともに挟み込む形で取り付けます。

(浴室側)

(脱衣室側)

遊休農地の活用(6)ヒラタケの植菌と丸太椅子

9月に襲来した台風(21号)により、山との境いにある大きなエノキの幹の一本が折れました。

折れた幹は薪ストーブの燃料にするために既に玉切り・薪割りしてあります(実際に使うのは2年乾燥させた後)。

薪だけにするのは勿体ないように感じ、直径10cm程度のところはキノコのホダ木として使えるように長め(約1m)に玉切りし、そのまま畑に置いた状態になっています(下写真で手前側のもの)。

そして先日、ホームセンターに行ったところ、各種キノコの種駒が販売され始めていました。
ここ数年、この時期にシイタケの種駒1箱(100駒入、原木3〜4本分)を購入して植菌しており、今年もシイタケの種駒を購入するつもりでいたところ・・・。
種駒のパッケージに記載されている樹種別の対応表を確認すると、なんとエノキは「−」で不適となっています。
見た感じはいかにもシイタケが上がりそうに感じていましたので意外です。
では、エノキに適したキノコは何かと確認すると、ヒラタケが「◎」で最適となっています(ほかにはエノキやクリタケが適)。
そこで、ヒラタケの種駒を1箱(100駒入、500円弱)購入。

ヒラタケの植菌について、この畑の近くで耕作されている方と話しをするなかで、ヒラタケは小口からも上がるため、下写真の太いところを輪切りしてホダ木にしたら良いのではないかと教えていただいました。

先に玉切り・薪割りが終わっているようなことを書きましたが、実は根元に近い太いところは倒した状態のままで放ってあるのです。
太いところは薪割りするのが大変なため、この冬の間にでも時間をかけて玉切り・薪割りすれば良いと思っていたのです。

ホダ木にするならチェンソーで玉切りするだけで済みますので、割るのに苦労しそうなところを20cm程度の厚さで玉切り。

次に植菌用のドリルビットを使って小口面と樹皮面に穿孔し、種駒をハンマーで打ち込みます。

このような太径短木の場合、小口面に直径(35cm)の半数(15個)、樹皮面に直径の同数(30個)程度を植菌できるとのこと。
よって、太径短木2本と小径長木1本に植菌しました。

植菌後は、シイタケの場合と同様、すぐに仮伏せすることになりますが、太径短木の場合は植菌した小口面を重ねて2〜4段程度重ねて積むそうです(上写真の状態)。
そして、保温・保湿のためダンボールなどで包んでおきます(梅雨前の本伏せに移行するまで)。

こうしてホダ木に使っても原木はまだ残っています。
そう言えば、近くで耕作されている方が、「夏場、大きなエノキが木陰になって一休み(お喋り)するのに丁度良い」と話されてみえたことを思い出しました。
そこで、一番太い部分(50cm程度)を座るのに良い高さに玉切りし、丸太椅子を設置しておいてあげましょう。

下写真は上写真と同じ場所を今春に撮影したもので、当時は笹薮と化してエノキに近づくことすらできなかったのですが、それがエノキの木陰で一休みできる空間となりました。

最後に残った原木(それでも軽トラ1車分)は持ち帰り、薪とすることにします。