月別アーカイブ: 2018年5月

庭の整備(31)除草剤に頼らない笹の駆除(実施)

前回、空き地に蔓延っている笹の駆除方法について検討した結果、除草剤に頼るのではなく、根本的な対応(笹よりも作物の生育に適した環境に変える)をとることにしました。
具体的には、下図のとおり畝立てし、これによりできた溝に竹を投入するというものです。

実際に行います。

笹の根は深いところでも30cm程度ですので、溝も同程度(30cm)の深さにしています。
この溝が笹にとって超えがたい難所になることを期待しています。

せっかく畝立てしたので何か植栽すると良いのですが、実は土中に膨大な数の球根が混ざっているのです・・・。
今後、生えてくるものにより花壇状に残すなりして整理していきたいと考えています。
手間は掛かりますが、溝は竹によりマルチされているため半分の面積で済むだけマシかも。

溝は降雨時に水が溜まらないように、流末を排水路に接続しておきます。

水はけが極端に悪いわけでもなく、ここまでする必要はないのですが、溝があるだけでも周囲の土壌の変化につながることでしょう。

排水路への流出口部分にはコンクリートの柵板があるため、実際には柵板の隙間からしか排出されません・・・。

範囲を広げていきます。

空き地(笹が繁茂)の反対側についても、隣接する畑へと笹が侵入していっていますので、その畑(空き地側)にも同様の畝を立てます。

先ほどの空き地とは異なり、こちらの土中には球根が混ざっていませんので、畝立てしたところに植栽できます。
先般、進入路の隅切り部に植栽したタマリュウが余っていますので、それを植え付けることにします(8ポット分)。

畑の縁(通路沿い)はこうして植栽しておくと、荒地感が少なくなるかも!?

乾燥を防ぐため、刈り草で被覆しておきます。

まだ、6ポット分のタマリュウが残っているため、公道沿いにも植栽。

これで購入した60ポット分のタマリュウをすべて植え付けました。

笹については、今後どう変化していくか、長い目で見ていくつもりです。

<続きます>

庭の整備(30)除草剤に頼らない笹の駆除(検討)

前回、駐車場(砂利時期)と畑(自然農)との間に縁石を設置し、その縁石に沿ってシバザクラを植栽しました。

この畑の主屋側(西側)は空き地(遊休地)になっているのですが、それは笹が一面に根を張っていて畑などとして使えないためです。
笹に手を焼いた父が駆除しようと耕運機をかけたことがあるのですが、それによって宿根草(球根)まで一面に広がり、事態はさらに悪化・・・。
そんなことで、定期的に刈払機を使って草刈り(笹刈り)している現状です。

しかし、問題はそれだけに留まらず、上写真に図示するとおり笹が隣接する畑へと侵出していくのです。
しかも、畑は不耕起の自然農で耕作しているため、笹にとっても好都合で勢力範囲を広げつつあります。

ところで、過去のブログ記事にも書いているとおり、生ゴミを畑に還元する際に畝立てを同時に行なっています。

これにより上図のとおり両側に溝ができます。
この溝を埋める目的で当初は剪定屑などを投入していたのですが、後には竹(稈部分)も入れるようになりました。

竹を入れても自然農で不耕起のため支障はないのですが、さすがに竹(稈部分)のように大きくて腐りにくいものを入れるのには抵抗を感じました。
しかし、実際にやってみると、溝部分は竹がマルチになって雑草が抑制されます。
さらに、竹があることで溝(排水)が長期にわたり維持されるため、畝の排水性が改善されやすいように感じています。
一方の欠点と言えば、畝間(通路)が歩きづらくなる程度です(もちろん耕起を前提とする慣行農法は不可能になります)。

こうした利点のある畝立て方法ですが、溝が深く、しかも長期間維持されることから、笹の侵入方向に対して直角方向に設ければ、笹の侵入防止になるのではないかと考えました(竹の侵入を防止する目的で溝を設置することがありますが、それと同じ考えです)。
そこで、一年ほど前、空き地(笹が繁茂)に接する畑に、この畝を2本設けました。

1年が経過した現在のところでは、笹の侵入は食い止められているようです。
また、畝立てする際には笹を除去しなかったのですが、現在、畝部分においては笹がほとんど消失しています。
畑特有の膨軟な土壌に変わり、さらに作物を栽培することで笹の勢いが衰えたのだと思います。
そして作物の出来も上写真のとおり上々です(上写真は4月撮影。ダイコンとソラマメ)。

笹は根を張っているため草取りのようにして除去するのは困難です。
このため、以前、苔庭に蔓延っていた笹を除草剤を使って一掃したことがあります。
除草剤の威力はすごく、地下茎で群落を作っている笹でさえ全面的に枯らすことができます。
しかし、こうして表面的には問題が解決するものの、見えないところで第二、第三の問題を引き起こしているように思えてなりません。
そもそも今回のような畑では除草剤を使うわけにはいかず、かと言って、手間をかけて笹の根茎を取り除いたとしてもいずれは元の木阿弥になるのがおちかもしれません。
笹を駆除するのであれば、やはり根本的な対応(笹よりも作物の生育に適する環境に変える)を取るのが良いように思います。
そこで、笹が繁茂している空き地についても、上記方法で畝立てして環境を変えることで笹の駆除を図ることにしたいと思います。

ちなみに、溝に投入した竹の上部には落ち葉などを被せてあるため、表面上は竹は見えなくなっています。
しかし、竹があることで地面の湿気が遮られるのでしょうか、野良猫の格好の昼寝場所になっています・・・。

<続きます>