月別アーカイブ: 2018年4月

薪ストーブの導入(58)薪割り完了

薪ストーブは4月に入って1度焚いたきりで、今シーズンは実質終了しています。
薪ストーブのシーズンは終わっても、来シーズン以降に使う薪の準備が待っています。

今冬も里山や耕作放棄地の整備において樹木を伐採しましたが、そのうち広葉樹(雑木)については伐採毎に玉切り、薪割りを済ませています。

針葉樹(スギ)については乾燥が進んでも割りやすいため、後回しにしてありましたので、これを片付けることにします。
太いものでも楔を使って分割しておけば、あとは斧で容易に割れます。

こうして今冬に伐採したものは全て割ることができましたが、実はまだ残っているものがあるのです。
と言うのは、昨年は5月頃から割り始めたのですが、既に乾燥が進んでおり、薪割りに苦戦して半分程度が玉切りの状態で残っているのです。


(2017年4月:1年前の状態)

上写真の状態で雨ざらしにしておけば、割りやすくなるだろうと1年間放置。

そして現在、下写真のように大きな割れが生じています。

ここまで来れば再び割りやすくなっているはず?と薪割りすることにします。

硬かったり繊維が絡んでいて割りづらいところもあるものの、斧だけで割ることができました。

そして、全ての薪割りが完了したため、とりあえず馬小屋跡に棚積みしておきます(今年薪棚を作るか、梅雨明け後に倉庫に移す予定)。

これで2シーズン分の薪になります(2年乾燥させて使用)。
1列が約0.6m3として、それが17列あるためトータルで10.2m3(針葉樹と広葉樹の混合)のボリュームになります。

ところで以前、我が家での1シーズンの薪必要量を実績から算出したことがありますが、その結果は次のとおりでした。

  • 全て針葉樹の場合7m3/シーズン
  • 全て広葉樹の場合3m3/シーズン

今回のように針葉樹と広葉樹の混合の場合、単純平均の5m3/シーズンとし、2シーズン分で10m3となります。
現在、棚積みされているのが10.2m3のため、これで2シーズン分を賄えることになります(1シーズンに半分を使い、使った分を補う)。

1月から3月にかけて里山整備を行うなかで支障木を伐採すれば、ちょうど1シーズンに必要な薪(5m3)が手に入るような感じです。
一方、これ以上の薪を準備するのは、個人で週末作業する場合には時間的にも限界のように感じます(無駄に伐採する必要もありませんが)。

樹木の伐採に伴い、薪だけではなく、太めの枝もたくさん溜まりました。

これらは焚き付けやボイラーの燃料に使うつもりですが、早くも草に覆われつつあります・・・(草刈りの支障にもなることから、梅雨明けにはフレコンバッグにでも詰めて倉庫に入れようかとも思っています)。

里山整備や薪作りではチェンソーが活躍しましたが、今後は刈払機へとバトンタッチしていくことになります。
そこで、酷使したチェンソーに感謝の気持ちを込めて清掃することにします(ブラシとエアーガンを使用)。

エアーフィルターも綺麗にしておきます。

近い内に使うことになるかもしれませんが、燃料も抜き取って清掃完了。

<続きます>

耕作放棄地の再生(22)竹と蔓と筍

前回、樹木(スギ、ヒノキ)の背後に迫っていた竹(モウソウチク)を田面から5m控えるように伐採しました。

竹が密集して薄気味悪い感じでしたが、光と風が入るようなって我がことのようにスッキリ感じます。

このように整備したところは下写真で青色矢印で示す区間になります。
上流側から作業を進めた関係でこの区間を先行しましたが、その下流の隣地との境界付近(下写真で朱色矢印)こそ整備しなければならないのです。

遠目には特に問題ないようにも見えますが、近づくと下写真の有り様です。

竹や樹木に蔓が絡まった状態で田面側に倒れてきています。

倒れてきているものを全て伐採したうえ、ここも田面から5m控えるようにします。
蔓が絡みついているもの全てを根元で伐って田面に倒します。

写真では伝わりづらいですが、太いモウソウチクどうしで相当な力がかかってため、かかり木の伐倒と同様に危険な作業です。
下手をするとチェンソーを跳ね飛ばされかねませんので、力のかかり具合によっては手鋸を使って様子を窺いながら切るようにしています。

全部倒せたかのようですが、実はモウソウチクの1本が蔓に絡まって宙吊りになっています。

重たいモウソウチクを吊り上げられるほどですので、蔓も腕ぐらいの太さがあります(フジ?)。

自宅裏の里山には大根足レベルの蔓がありましたので、それに比べるとまだカワイイものなのかも(^^;

伐倒するのも大変ですれが、それ以上に大変なのがその後のバラシ作業です。
ひとまずチェンソーで玉切りし、蔓を解いたうえで枝を払っていきます。

ボイラーの燃料用と思いながら棚積みします(使うよりも朽ちるほうが早いでしょうが)。

竹に巻き込まれて倒れていた樹木はカシの木でしたので、薪用に玉切りして持ち帰ることにします。

結構な太さがあるのですが、モウソウチクの太さに比べると焚き付け程度に見えます。
上写真で右側に写っているチェンソーに至ってはオモチャのようです。

何にせよ、これで水田の隣接箇所(5m幅)は全て伐採が完了しました。

今後は定期的な草刈り等により現状を維持すれば、隣地に迷惑を掛けることもないでしょう。

水田の隣接箇所はとりあえず整備できたものの、その奥は言うと・・・

モウソウチクが密集しているだけでなく、直径60cmを超える大木が倒れています。
大木と言えどもモウソウチクの勢いには敵わなかったのでしょう。

作業時に近くの道を地元の長老が通っていかれ、このモウソウチクについても話を伺うことができました。
今回竹を伐採したところの奥に平坦な場所があり、そこは以前、畑として使われていたとのこと。
山にも竹は生えていなかったが、畑を耕作されていた方が畑の片隅にモウソウチクを植えたのが始まりだとか(昭和30年代から40年代)。
その後の耕作放棄とともに竹の勢いは凄まじく、ひと山全体に広がってしまったそうです。

ところで、このブログ記事は遡って書いており、実際には今回の作業を含めて3月末までに終えています。
先週末、その後の状況を確認しがてらタケノコを収穫しに行きました。

4月14日の状況です。

田面が緑の絨毯で覆われています(5月下旬に1回目の草刈りを予定)。

今年はタケノコの生り年のようで、至るところに上がっています。
大きいものは勿体ないですが根元をノコギリで切って放置。

小さいものを中心に持ち帰ったものだけでも、これだけの量になります。

<続きます>